ビジョンと後輩たちへの責任について

 はじめまして。NTT西日本から株式会社ALEにベンチャー留学中の梶原です。


 ALEに勤務し始めてから間もなく2ヶ月、ALEだけでなく様々な宇宙ベンチャー企業の方とお知り合いになる機会が増えてきました。

 宇宙ベンチャーを起業した方や、そこで働く人たちは、宇宙が好きであることはもちろんですが、宇宙産業を通じて社会をどう変えたいのか、ということを明確に持っているし、本当に活き活きと語ってくれます。

 彼らと会話をすればするほど、実現には長く険しい道程が待ち構えているように見えますが、そうであればあるほど、情熱的で、その意志は揺らぐことはなさそうに思います。

 

 彼らとの交流体験を大企業に働く人たちにフィードバックするとするならば、大企業に務める私たちは、日々働くなかで、世界をいったいどうしたいのかをもう一度立ち止まって考えるべきだし、一人ひとりが自分の仕事を通じて社会にどのような影響を与えたいのかを語れなければならないと思います。


 特に、ビジョンは必要不可欠です。それは、組織のビジョンではなく、個人個人がどのような社会を実現したいのかを明確に心に刻み、組織のミッションとすり合わせ、日々の仕事を行うためのビジョンです。


 組織のトップは、自分のビジョンを部下に明確に伝える必要があります。自分の仕事によってこんな世界を創りたいから、どうか俺・私についてきてくれ、と部下に語れなければならないと思います。特に、組織の長は絶対に語れなければならないし、組織全体にそのビジョンを浸透させる必要があります。


 組織の向いている方向と自分の実現したい社会が合っているか、これから社会に出てくる若者は絶対に敏感にチェックしてくるでしょう。そのときに、トップが実現したい社会を語りもしない組織に、いつまでも優秀な人材がいるとはとても思えません。


 大手企業に入社するような人材は新入社員の時代には、絶対に希望に溢れ、実現したい社会像を胸に抱いて入社してきたはずです。それがいつの間にか削がれていくとすれば、それは先行して入社している私を含めた先輩社員の責任だと思います。


 このローンディールでの経験は、私の後輩たちに対して、そんな輪を閉じる活動だと思います。佐伯さんや新田さんや吉田くんと、新しいNTT西日本を創り出したいと日々考えています。

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