こんにちは。ローンディールの原田です。
システムの受託開発を行う企業「テクノライブ株式会社」から、教育系ベンチャー「株式会社LOUPE」にレンタル移籍をしていた後藤幸起さんの手記を公開します!レンタル移籍をしていたのは2016年10月~2017年3月、週3日という兼務の形態で実施されました。後藤さんはテクノライブの取締役でもあり、その取り組みはForbesJapanでも取り上げられるなど、注目を集めました。そんな彼が、レンタル移籍を通じて見たもの、感じたものとは??前編では事業に対する考え方、ベンチャー企業のスピード感について、です。生の声を、ぜひご覧ください!!
LOUPEでの半年間を振り返って、変化を感じる点を整理してみました。
<「事業」に対する考え方が変わった>
■新規性のある事業はやっぱり価値が高い
僕がお世話になったLOUPEという会社は、辞書の定義どおりのザ・ベンチャーでした。単に規模が小さいだけ、設立間もないだけ、海外に類似のビジネスモデルがある、これらのどれにも当てはまらず、既存の常識を破壊して、新たな価値をゼロから生み出す事業を手がけています。
LOUPEで営業をしていると、名だたる大手企業が、会いたい、話を聞きたいと向こうからアプローチしてきます。テクノライブが営業をかけても、歯牙にもかけてもらえらない企業です。提供するサービスや製品に独自性があり、価値があると認められるとこうなるんだなと感じたことが多々ありました。
また、採用活動をやっていても、事業そのものに魅力があると、とにかく優秀な人が集まってきます。
それまで、テクノライブでは、どちらかというと事業そのものに対する興味よりも、どんな組織にするかということに重点を置いて経営を行ってきたので、事業そのものについても見直していくべきだという考えを持つに至りました。
■事業の立ち上げは考えながら走り続けることが大事
営業資料をきれいに作り込む、売り込むサービスの中身を深く理解する、想定問答集を整理していく・・・etc、事業を立ち上げて、売上を上げるためにやるべきことは山ほどありますが、営業する前にそれらを全て完璧に揃えることは、ヒトやカネが不足しがちなベンチャーや中小企業ではほぼ不可能です。時間はあっという間に過ぎ去りどんどんコストが嵩んでいきます。時には、サービスの中身が曖昧なままでも、とりあえずクライアントにぶつけてみる→フィードバックをもらう→改善する→またぶつけてみる というサイクルの方が、クライアントのニーズを迅速かつ的確に把握することができ、結果としてサービスを作り上げていくスピードがはやくなることがある、ということを身をもって体感しました。
<スピード感覚が変わった>
■PDCAを高速でまわす
LOUPEでは、例えば営業の戦略をガラッと変えることがしょっちゅうありました。売り方を変えるのはもちろん、アタックする業界を変える、売るサービスそのものを変える、ということを毎週のようにやっていました。感覚的には、テクノライブが1ヶ月かかって検証、改善することをLOUPEは1~2週間くらいでやっていた感じです。フェーズも事業内容も異なるため一概に比較はできない部分はありますが、テクノライブでは、特に営業面においてそもそもPDCAがちゃんとまわっていなかったので、LOUPEの営業面におけるPDCAの回し方やスピードは、活かせる点が多々ありました。
■その日にインプットしたことをタイムリーに自社にフィードバックできる
1週間のうちにLOUPEとテクノライブを行き来していると、双方の組織の良い点や改善すべき点がガンガン目に付くし、LOUPEで得た知見をテクノライブにタイムリーにフィードバックできるという点では、週3日はLOUPE、週2日はテクノライブという働き方にして本当に良かったです。
また、僕がLOUPEで揉まれているのを見てテクノライブの営業のモチベーションが上がったり、クライアントに自社を紹介する際に「うちの役員がこの間Forbes載りまして」とか言い出す社員もいたみたいで、役員が新しいことにチャレンジしていることに対して、ポジティブな印象を持つ社員も少なからずいたことは想定外の収穫でした。
前編はここまで。事業の価値を磨くことによって、規模では勝てないベンチャー企業が営業・採用という部分で突破口を見出していけるというリアルな感想が印象的でした!!後編もぜひご覧ください。!!
【参考情報】
テクノライブ株式会社:http://www.technolive.co.jp/
株式会社LOUPE:http://lo-upe.com/
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